ISISの花嫁、戦士3人と結婚 モロッコ女性が見た「地獄」

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最初の夫はアフガニスタンで生まれ、英国の市民権を取得していた

最初の夫はアフガニスタンで生まれ、英国の市民権を取得していた

夫はまもなく、妊娠していたミタトさんを残して1カ月の訓練に参加した。訓練が終わると戦場へ送られ、最初の日に亡くなった。

途方に暮れたミタトさんは、一緒にシリア入りした夫の兄弟のもとに身を寄せたが、その兄弟も死亡。ミタトさんは宿舎に収容され、そこで息子を出産した。

するとクルド人部隊が迫ってきたから宿舎を出ろと言われ、ミタトさんは夫の友人だった男性と再婚する。

2人目の夫に連れられてアレッポ近郊へ、さらにISISが「首都」と呼ぶラッカへと移り住んだ。家の中に閉じ込められる生活に耐えられず、1カ月で離婚した。

だがラッカから逃げ出す勇気はなかった。ISISはミタトさんや戦闘員らを地元住民と接触させず、脱出に加担する業者が見つかれば処刑した。それでも手引きを請け負う業者は、5000ドル(約55万円)にも上る法外な料金を請求していたという。脱出しようとして子どもを取り上げられた話も聞いた。

ミタトさんはISISの命令で3度目の結婚をした。相手は心の優しい、オーストラリア系のインド人だった。

ラッカでの生活は「生きているとはいえないほど」悲惨だった。絶えず爆発音や銃声が響き、最近は食料も不足していたという。停電や断水の時間も長くなっていった。

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