北朝鮮のミサイル発射、性能の進化を示唆 固体燃料使用も

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発射の様子を見守る金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長

発射の様子を見守る金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長

(CNN) 米国防総省は北朝鮮が12日に発射したミサイル「北極星2」について、従来のミサイルにはなかった性能が加わったとの見方を示している。複数の米当局者が13日、CNNに語った。

米当局者2人が語ったところによると、北朝鮮はこれまでの実験で潜水艦から中距離弾道ミサイルを発射していたが、初めて地上からの発射に成功した。西岸から発射されたミサイルは、約500キロ飛行して日本海に落下した。

米海軍のデービス大佐は13日の会見で、「過去に潜水艦から発射されたミサイルの地上配備版だ」と指摘した。

北朝鮮は昨年8月、潜水艦発射型の「北極星1」を発射していた。

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、核弾頭の塔載が可能な地対地中距離弾道ミサイルだったと伝えたが、専門家らは核塔載の実現はまだ遠いとの見方を示している。

北極星2にはゼリー状の固体燃料が使われたことも注目される。固体燃料はタンクを腐食させにくく、貯蔵しておける期間が液体燃料より長いのが特徴だ。

液体燃料は発射直前にタンクへ注入する必要があり、周辺でのトラックの動きなどから発射準備を察知できた。固体燃料では発射に必要な設備も大幅に縮小されるため、米国や韓国の衛星画像から予想を立てることが難しくなるという。

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