武装集団が刑務所襲撃、受刑者158人脱走 比

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襲撃を受けた刑務所のゲートの前で警備に当たる武装警官

襲撃を受けた刑務所のゲートの前で警備に当たる武装警官

(CNN) フィリピン南部ミンダナオ島で4日、武装集団が刑務所を襲撃し看守1人が死亡、受刑者158人が脱走した。国内の刑務所を管轄する当局者が明らかにした。

現場はミンダナオ島のキダパワン市にある刑務所。4日午前1時15分ごろ、100人を超える武装グループによる襲撃を受け、2時間に及ぶ銃撃戦で刑務所の看守1人が死亡、看守1人が負傷したという。

銃撃戦の間、受刑者158人が脱走した。当局者がCNNに語ったところによれば、これまでこのうちの14人を逮捕、6人を殺害。このほか自首してきた受刑者が2人いた。直近の記録では、同刑務所には1511人の受刑者が収容されていた。

州の刑務所管理責任者はCNN系列局の取材に対し、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の分派が襲撃に関わった可能性があるとの見方を示唆。脱走者の大半はイスラム教徒でMILFとつながりのある人間だとした上で、それ以外に襲撃に便乗して逃げ出した受刑者もいると述べた。MILFはミンダナオ島におけるイスラム教徒の自治の確立を目指している。

フィリピン当局によると、地元警察は12月30日の時点で元日の夜に刑務所の襲撃が計画されているとの情報をつかんでいたという。現在、フィリピン警察の特殊部隊や軍が刑務所周辺の捜索活動に従事している。

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