カッテージチーズ人気が米国で復活、たんぱく質重視の若者がSNSでおいしく食べるレシピ考案

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カッテージチーズの人気がTikTokのおかげで復活している/elenaleonova/E+/Getty Images

カッテージチーズの人気がTikTokのおかげで復活している/elenaleonova/E+/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 長年にわたりカッテージチーズは見過ごされ、古風な食事メニューや1950年代の健康食レシピのコーナーに追いやられてきた。しかし最近になって、タンパク質を重視する若年層が新しいレシピを考案し、ネット上に投稿したことで、このそぼろ状のチーズが注目の的になっている。今や人気ブランドやメーカーは、急増する需要に対応しようと躍起になっている。

市場調査会社サーカナのデータによると、6月15日までの52週間における、米国小売店でのカッテージチーズ売り上げは前年同期比20%増加した。2023年と24年は約17%増、22年には11%増だった。この急増は、売り上げが前年から減少した21年からの転換を示している。

一部のブランドでは、需要のさらなる急増がみられ、品不足が発生している。「オーガニックバレー」のカッテージチーズの売り上げは、25年上半期に前年同期比30%超増加した。

創業10年のカッテージチーズブランド、グッドカルチャーは、TikTok(ティックトック)で特によく取り上げられている。売り上げは爆発的に伸び、生産が追いつかないほどだ。

カッテージチーズが再び脚光を浴びるようになった経緯

サンフランシスコの食料品店でカッテージチーズに手を伸ばす買い物客=2022年5月/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images
サンフランシスコの食料品店でカッテージチーズに手を伸ばす買い物客=2022年5月/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

20世紀半ばに人気のダイエット食品だったカッテージチーズは、グッドカルチャーが15年に正式に創業した時点ですでに全盛期を過ぎていた。しかしそれ以降、米国人は高たんぱく、低糖質で、GLP―1ダイエットに適した食品を求めるようになっており、乳製品の人気も高まっている。

カッテージチーズはあらゆる面で理想的な食品だ。そして、家で料理をするクリエーティブな人々は、その食感を消す方法をみいだした。

23年春には、カッテージチーズを使ったアイスクリームのレシピがTikTokで話題になった。フードインフルエンサーらがストロベリーチーズケーキアイスや、バナナクリームパイアイスといった、すべてカッテージチーズを使って作られたアイスに驚がくする動画は山ほどある。今では、バッファローチキンディップからベーグル、ビスケットまで、あらゆるレシピが見つかる。

家庭で商品を使う方法を増やすことで「カテゴリー全体を活性化させられる」と、サーカナのシニアバイスプレジデント、ジョン・クロフォード氏は指摘する。カッテージチーズの販売業者も、この流れに乗り出している。キャボット・クリーマリーは自社サイトで、チーズケーキディップやピザトーストのレシピを公開した。

高い関心が寄せられ続けていることから、クロフォード氏はカッテージチーズの需要が単なる一時的な流行ではないと確信している。「2年間にわたって、売上高と販売量が前四半期比2桁の成長を遂げているのだから、一時的な流行などではない」

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