インターポール総裁に初の中国人、「世界の治安維持に全力」

2016.11.11 Fri posted at 11:02 JST

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香港(CNN) 国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)は10日にインドネシアのバリ島で開いた総会で、新総裁に中国公安省の次官でICPO中国のトップだった孟宏偉氏を選出した。

発表によると、孟氏は世界の治安を守るという目標のために全力を尽くすと述べ、「我々は今、第2次世界大戦以来最も深刻な治安上の課題に直面している」との認識を示した。

新華社通信によれば、ICPO総裁に中国人が就任するのは初めて。国外に逃亡した官僚の送還を加速させようとする中国にとっては追い風となるかもしれないが、中国が海外を拠点とする反体制派の弾圧にICPOを利用しかねないという懸念も浮上している。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナル東アジア地域事務所のニコラ・ベクラン所長は孟氏について、「人権侵害で悪名高く、1党支配体制を政治的に固める道具としての警察組織を率いる人物」と批判。中国はこれまでにも反体制派摘発の目的でICPOの国際指名手配を利用しようとしてきたと語った。

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)によると、そうした1人、ドルクン・エイサ氏はドイツへの政治亡命が認められているにもかかわらず、ICPOを通じて中国によって国際指名手配された。

エイサ氏は世界ウイグル会議の事務総長。欧米諸国は同氏に対する手配状の執行を拒んできたが、インドは2016年、国際指名手配を理由として同氏へのビザ発給を見送った。中国外務省はこの対応について、エイサ氏は「暴力的なテロ活動家として指名手配されている」と説明していた。

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