ローマ法王庁、火葬の新指針を発表 散骨や自宅保管は認めず

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サンピエトロ広場での集会に参加する信者ら

サンピエトロ広場での集会に参加する信者ら

米国では遺灰を散弾銃の銃弾に込めたりダイヤモンドに仕立てたりするサービスも登場。遺灰を樹木の下に埋葬したりサンゴ礁にまいたり、宇宙へ打ち上げたりすることを望む人もいる。

だがそうした行為は冒涜(ぼうとく)的だと指針では断じている。

カトリックの教えでは、人は肉体も魂もすべて復活する。指針では火葬について「神がその全能性において遺体に新たな生命を与える妨げにはならない」としながらも、死者の体が神聖なものとして扱われない懸念を生じさせると指摘。「教会は遺体を埋葬(土葬)することによって、その遺体のよみがえりにおける信仰を確かなものとし、その人格の一部としての肉体に対する多大な尊敬の念を示すことを意図している」とした。

こうした理由から、死者の神聖さを表すためには土葬が最善だとしながらも、火葬には衛生面や社会、経済面で正当化できる理由があると認めている。ただし遺灰を自宅に置くことは、司祭が特別に許可した場合に限られるとの見解を示した。

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