ベルギーで子どもの安楽死 法改正後初めて

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(CNN) ベルギーで不治の病気と診断された子どもに対し安楽死が実施されたことが18日までにわかった。同国の上院議員を含む複数の消息筋が明らかにした。同国では初の子どもの安楽死となっている。

同議員は地元のCNN系列局VTMに対し、安楽死の処置は過去1週間内に行われたと述べた。子どもが安楽死を望んだという。

ベルギーでは2年前、安楽死を認める年齢制限が撤廃されていた。

同国は2002年、安楽死を合法化したが、「常時耐えがたく、緩和出来ない身体的かつ精神的な苦痛に陥っている人間」が対象となっていた。この法律には当初、未成年者も含まれていたが、政治的な反対意見も出て法案の最終段階の審議で除外されていた。

14年の法改正では対象者を18歳以下にも拡大していたが、安楽死の意味を理解出来る子どもに限定する条件が付けられていた。両親もしくは保護者の同意も必要としていた。

ベルギーは世界で年齢制限のない患者に安楽死の選択を認める唯一の国となっている。隣国オランダも未成年の安楽死を容認しているが、12歳以上との制限がある。オランダは2002年、安楽死を合法とする初めての国となっていた。

米国で安楽死を認めている州は、オレゴン、バーモント、ワシントン、カリフォルニアにモンタナの5州。モンタナ州では裁判所の決定を受けた上での選択肢となっている。他の4州では州法に基づく個人の選択事項となっている。

ベルギーで安楽死執行の管理や評価に当たる連邦委員会の責任者は地元の公共放送局RTBFに、幸いなことに安楽死を求める子どもはほとんどいないが、「彼らの威厳ある死の権利を否定することを意味しない」と述べた。

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