ウズベキスタン大統領が死去、脳卒中で入院後 長期政権維持

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ウズベキスタン大統領が死去、在職25年

(CNN) ウズベキスタン政府は3日までに、同国を25年間にわたり統治してきたイスラム・カリモフ大統領が2日に死去したと国営Uza通信で発表した。78歳だった。葬儀は3日に行われる予定。

娘のローラさんは2日、写真共有サイトのインスタグラムに黒い四角形の画像を投稿し、「彼が旅立った」とのメッセージを添えた。ローラさんは先に、交流サイトのフェイスブックで、カリモフ氏が脳卒中で先月27日に入院したと明かしていた。

ロシアのプーチン大統領は2日、クレムリン(ロシア大統領府)のウェブサイトで声明を発表し、哀悼の意を表明。「われわれ両国の間に戦略的協力関係の構築するにあたり、イスラム・カリモフ氏が果たした貢献は計り知れない」と述べた。

ロシアの非営利団体、ニュー・ユーラシア基金のアンドレイ・コルツノフ理事長は、カリモフ氏の死去によりウズベキスタンの将来は不透明になったと指摘する。カリモフ氏の側近全員から支持を受け認められた後継者はいないという。

カリモフ氏は1989年、ウズベク・ソビエト社会主義共和国の指導者に就任。2年後にはウズベキスタン共和国の独立を宣言し、大統領に就任した。95年の国民投票で任期が5年間延長されると、大統領の任期を2期までとする規定にもかかわらず、2000年、07年、15年と再選を続けた。

国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」などは、反対勢力の政治活動を政府が制限しているため、有権者は選挙で事実上選択肢を与えられていないと批判。カリモフ政権に対しては、子どもに強制労働を課しているほか、非武装で抗議する人々を殺害したなどとして、人権侵害を非難する声も寄せられていた。

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