ドイツ、顔覆うベール着用を一部禁止へ 「社会にそぐわず」

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顔全体を覆うベールについて、公共の場での着用を禁止する方針が示された

顔全体を覆うベールについて、公共の場での着用を禁止する方針が示された

(CNN) ドイツのデメジエール内相は19日、記者会見を開き、身分証明が求められる公共の場所で顔を覆うベールを着用することを一部禁じる方針を示した。体全体を覆い顔にメッシュをかけたイスラム教徒の女性の着衣「ブルカ」など、顔全体を覆うベールが禁止対象になるという。

連立政権を組むキリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟のメンバーが開いた記者会見で明らかにした。デメジエール内相はこの中で、ブルカなど顔全体を覆うベールはドイツ社会にそぐわないと指摘。「我々は国民が顔を見せることを求める」と述べた。登記所や幼稚園、政府庁舎といった場所が対象になるという。

禁止案の目的については、安全の確保と国民の統一を促進するためとし、支持者が増加している右翼政党「ドイツのための選択肢」への譲歩を意図したものとの見方を否定した。

ベルリン州のフランク・ヘンケル内相はこれを支持する意向を表明。顔全体を覆うベールは「我々の考える寛容で自由な社会、我々の女性に対する見方にそぐわない」と述べた。

欧州ではフランスの海沿いの観光地の一部で、宗教的とみなしうる衣類の着用を禁止する動きが拡大。南仏カンヌ市当局はこのほど、欧州各地でテロ事件が相次いでいることを受け、イスラム教徒の女性用の水着「ブルキニ」の着用を禁止した。

フランスは2011年4月、公共の場でブルカなどの着用を禁じる措置を欧州で初めて施行した。ベルギーやスイスでも同様の措置が講じられている。

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