アンネ・フランクの署名入り童話集が競売に

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アンネ・フランクが持っていた「グリム童話」の本が競売に

アンネ・フランクが持っていた「グリム童話」の本が競売に

ニューヨーク(CNNMoney) 第2次世界大戦中にナチス・ドイツの迫害から逃れるために隠れ家生活を送ったユダヤ人の少女、アンネ・フランクが読んでいた「グリム童話」がオークションにかけられることになった。アンネ本人の署名があり、価格は2~3万ドル(約220~330万円)になるとみられている。

ドイツ語で書かれたもので、姉のマルゴットから妹のアンネにお下がりになった本らしく、マルゴットの名前と蔵書票もついている。

本はフランク一家が隠れ家生活に入る前に住んでいたアムステルダムのアパートに残されていた。

オランダ人の一家が、第2次世界大戦後間もなく古書店で購入した本にアンネの署名があることに気づいたのは1977年のこと。一家はアンネの父オットーに連絡を取った。オットーからは、本が見つかったことに非常に感動していると述べるとともに、本は一家の手元に残し、「私の娘たちの形見として娘さんに贈ってほしい」という内容の手紙が来たという。この手紙も本とともにオークションにかけられる。

オークションは5月5日にニューヨーク市のスワン・ギャラリーズで行われる予定だ。

スワン・ギャラリーズによれば、アンネ関連の品がオークションにかけられるのはこれで3度目だという。1988年にはアンネとマルゴットが米国人の文通相手とやりとりした手紙が16万5000ドルで落札されている。

スワン・ギャラリーズのニコラス・ラウリー社長によれば、本そのものは珍しいものではなく、署名がなければ75ドルくらいの価値だという。

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