増え続ける難民、欧州各地で衝突 国境フェンス破壊も

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ギリシャは難民らにとって欧州への「入り口」ともなっている

ギリシャは難民らにとって欧州への「入り口」ともなっている

イドメニ村にいる「国境なき医師団」の担当者によると、この衝突で子ども10人を含む23人が軽傷を負った。15人は催涙ガスによる呼吸器系の症状を訴え、7人は有刺鉄線で負傷、1人はゴム弾がかすめて軽傷を負ったという。

イドメニ村では国境を通過できる難民の数が減り、28日夜以降は1人も通過できなくなったため、絶望感が深まっていたという。同地の難民キャンプには、定員3000人の施設に7000人以上が滞在している。

この数日前、「バルカンルート」上に位置するオーストリア、スロベニア、クロアチア、セルビア、マケドニアの5カ国がウィーンで会合を開き、難民の流入数を減らすための国境管理強化で合意した。

これに対し、難民受け入れの分担を呼びかけた欧州連合(EU)の方針に反するとの批判が噴出。ギリシャにたどり着く難民は増え続ける一方で、このままでは危機的な状況に陥りかねないとの懸念が強まっている。

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