米軍、シリアに地上部隊派遣へ 対ISISで反政府勢力を支援

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米国はシリア国内勢力によるラッカの奪還支援を目標に据える

米国はシリア国内勢力によるラッカの奪還支援を目標に据える

オバマ大統領は50人の部隊を現在の上限としており、最初に派遣されるのは20人あまりとなる見通し。ただ、これより増える可能性もあるという。

反ISIS戦闘員を支援する米軍の主要な目的は、ISISが首都と称するシリア北部ラッカの支配権を脅かす能力を育てることだ。この当局者によると、ラッカを孤立させて制圧し、最終的に同市を掌握するため、戦闘員の能力を向上させるのが今回の狙いだという。

現行計画では、この部隊が急襲作戦や戦闘任務に参加することはないとされている。ただ、自衛の権利は認められており、必要とあれば戦地に踏み入る許可を求めることができる。

米国はまた、A10戦闘機やF15戦闘機をトルコ南部のインジルリク空軍基地に配備し、シリアでのISIS掃討作戦を強化する見通し。当局者によると、イラクに特殊部隊を配置する案も検討されているという。またオバマ大統領はISISに対抗するため、ヨルダンとレバノンへの軍事支援を拡大することも許可した。

米国は2014年9月からシリア国内で空爆を行っているが、ISISを食い止めることはできておらず、穏健派反体制勢力を採用して訓練する計画も大半が失敗。この数カ月は、武器や弾薬などを空からシリアの反体制勢力に投下し、現地勢力への支援を強化していた。

オバマ大統領はイラクやシリアでISISと戦う地上部隊を派遣することに難色を示してきたが、14年の軍事作戦開始以来、米国の関与を深めざるを得なくなっており、イラクに駐留する米軍は当初の300人から3500人以上に増えている。

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