探知の海底音波は電子機器が発信源、マレーシア不明機
(CNN) マレーシア航空370便が消息を絶っている問題で、インド洋南部で機体残骸を捜索するオーストラリア当局者は10日までに、豪州海軍艦船「オーシャン・シールド」が今月5日に探知した海底からの音波信号は海洋生態系が絡んだものでなく、特定の電子機器が発信源の可能性があるとの結論を下した。
この音波を分析した末の判断としている。捜索作業を仕切るヒューストン前豪州国防軍司令官は、5日の音波信号は370便の飛行記録装置のものと一致するとの結論に傾いているとも述べた。
航空機の飛行記録装置や操縦室の音声記録装置には水中に没した場合などの事故原因解明を想定し、自らの場所を知らせる音波発信の機能が付いている。
オーシャン・シールドは8日にも音波信号を2度にわたって探知。これら4回を受信した海域は約27キロの範囲内にあるという。信号は深度約4506メートルの海中から発していたという。
ヒューストン氏は探知が4回となったことなどを受け、「正しい場所を捜索していると信じている」と指摘。その上で、370便の最終的な墜落場所と確信する前に、視認出来る残骸が必要とも付け加えた。