インドネシアで火山が噴火、住民避難 最悪事態を想定

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香港(CNN) インドネシアの国家災害対策当局は9日、同国西部スマトラ島の北部にあるシナブン山(標高約2600メートル)で噴火活動が活発化し、これまで住民ら2万2000人以上が退避したと発表した。

過去3年、休火山状態だった同山の火山活動の本格化は昨年9月から目立ち始め、今週は220回余にわたって噴火を記録。煙や岩石を激しく噴出する火砕流現象の影響は同山の南東部の斜面約7キロに及んだ。先週の時点では約3キロだった。

国家災害対策当局の報道担当者によると、死者などはこれまで報告されていない。インドネシア政府は34カ所に避難場所を設置、住民ら2万2000人以上を収容したという。

ただ、一部の住民少なくとも約1000人への支援態勢は遅れているとの情報もある。

政府は緊急事態を宣言していないが、国家災害対策当局の報道担当者によると、最悪の事態に備えているという。噴火活動がより大規模になった場合、危険指定地域の半径を現在の5~7キロから10キロに拡大する方針。

拡大された場合、退避の対象となる住民は5万9000人に拡大されるとも推定している。

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