シンガポールの外国人街で暴動、27人を拘束

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(CNN) シンガポールのリトル・インディア地区で8日夜、400人以上の群衆が物を投げたり車に火をつけたりする騒ぎがあり、警察が27人を拘束した。

シンガポール警察の発表によると、きっかけはこの地区で同日起きた交通事故。交差点を渡ろうとしていた33歳のインド人男性が民営バスにひかれて死亡した。地元紙ストレーツ・タイムズによると、男性はバスの下敷きとなり、救出を試みた救急隊員も群衆に襲われた。

暴動でバスの運転手や車掌、警官10人を含め少なくとも18人が負傷した。警察責任者は、警官や軍兵士約300人が出動して鎮圧したと述べた。

リトル・インディアは毎週日曜日になると、休日を楽しむインド、バングラデシュ出身の労働者らでにぎわう。インターネット上の映像には、事故を起こしたバスの前面ガラスを男性らがたたき割る場面や、ひっくり返った警察車両から黒い煙が立ち上る様子が映っている。

リー・シェンロン首相は暴動を「非常に重大な出来事」と呼び、「きっかけが何であれ、このような暴力的、破壊的な犯罪行為は許されない」「何としても犯人を特定し、法で裁く」と述べた。

シンガポールでは抗議集会などが厳しく規制されている。大規模な暴動は1969年に起きた中国系とマレー系の住民が衝突以来、初めて。拘束された27人は有罪となった場合、最長7年の禁錮刑やむち打ちの刑を言い渡される可能性がある。

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