韓国と北朝鮮、離散家族の再会で合意

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離散家族再会事業の再開で合意

離散家族再会事業の再開で合意

(CNN) 北朝鮮は、韓国が提案していた離散家族再会事業の再開に同意した。秋夕(中秋節)に合わせて9月19日に実施する。朝鮮中央通信が18日に伝えた。

離散家族の再会は北朝鮮の観光地、金剛山(クムガンサン)で行われる。韓国と北朝鮮は、南北の境界を越えた金剛山の観光再開についても協議する。同地では2008年、韓国の観光客が禁止区域に立ち入ったとして北朝鮮の兵士に射殺される事件が起きていた。

南北間では昨年12月に北朝鮮が実施した長距離ロケットの発射や今年2月の地下核実験をめぐって緊張が高まっていたが、8月に入って開城(ケソン)工業団地の操業再開で合意。朝鮮中央通信は「開城工業団地と金剛山の観光は、和解と統一、繁栄の象徴であり、遅れることがあってはならない」と伝えた。

韓国と北朝鮮の家族は1950~53年の朝鮮戦争で離れ離れになった。中国軍の参戦で国連軍が退いた50年冬には、北朝鮮から65万人が脱出したと推定されている。

離散家族の再会事業は2000年の南北首脳会談から始まり、これまで18回にわたって3500世帯の1万7100人が再会を果たしたが、2010年を最後に途絶えていた。

当時の報道によると、韓国では約8万人が再会事業への参加を申請していた。しかし韓国統一省によれば、4万人は既に死亡したか、再会をあきらめているという。

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