給食で学力向上・出席率アップ、成果挙げる貧困層向けプログラム インド

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インドの食糧支援プログラム、調理場の様子を追う

インド・ブリンダバン(CNN) 5歳未満の子どもの4割が低体重とされるインド。貧困層に対する食糧面での支援は課題のひとつだ。そんななか、貧困層向けの食糧支援プログラムとして、学校での給食の提供が大きな成果を挙げているという。

インド北部ブリンダバンに住む10歳の少女マヤさんは3人のきょうだいと一緒に毎日歩いて学校へ通う。おなかを空かせながら。親には子どもたちに十分な食事を与える余裕がないためだ。夕食にパンと牛乳は出るが、朝食はない。

マヤさんは長女として小麦の収穫を手伝うために授業を休むことがよくある。両親は学業よりも家の手伝いのほうが大切という考えだが、マヤさんには勉強以外にも学校に通う大きな理由がある。給食だ。マヤさんは「学校には家よりもたくさんの食べ物がある」と話す。

インドの最高裁は2001年、画期的な判断を下した。それは、国内の全ての公立学校で、13歳未満の生徒に対し無料の食事の提供を義務付けるというものだった。国連児童基金(UNICEF=ユニセフ=)によれば、インドでは5歳未満の子どもの40%超が低体重だ。

インドのNGO「アクシャヤ・パトラ財団」は政府と連携し、貧困層の子どもたち140万人に対して毎日食事を届けている。活動が始まった2000年当時はバンガロール南部で一部の学校の生徒数千人に対して食事を提供していたが、その後提供数が増加。10年以上の月日を経て、これまでに10億食以上を提供したという。

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