チベット僧に死刑判決、焼身自殺そそのかした罪で 中国

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焼身自殺したチベット族のポスターを掲げて抗議する人々=2012年12月、米ニューヨーク

焼身自殺したチベット族のポスターを掲げて抗議する人々=2012年12月、米ニューヨーク

(CNN) チベット族の間で中国政府に対する抗議の焼身自殺が相次いでいる問題で、中国四川省アバ・チベット族自治州の裁判所は31日、チベット族の男性2人に対し、焼身をそそのかした罪で執行猶予付き死刑などの判決を言い渡した。中国国営通信が伝えた。

新華社通信の報道によると、裁判所は40歳の僧侶に2年の執行猶予付き死刑判決を言い渡し、終身にわたる政治的権利剥奪を命じた。この僧侶のおい(31)は禁錮10年と、3年間の政治的権利剥奪を言い渡された。

僧侶とおいは、8人に対して焼身をそそのかした罪に問われた。新華社によれば、このうち3人が死亡し、残る5人は自分で思いとどまったり警察に阻止されたりして焼身には至らなかったとされる。

中国外務省の洪磊報道官は定例記者会見でこの日の判決に触れ、「焼身自殺におけるダライ集団の邪悪な手口を国際社会が目の当たりにし、その罪を非難するだろう」と語った。

支援団体によると、チベット族の焼身は2012年12月までに95人に上り、中国共産党大会で指導部が交替した11月だけで28人に上った。95人のうち少なくとも81人が死亡したという。

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