福島沖の魚、汚染レベルは依然高い 米研究者

(提供:東京電力)

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(CNN) 東京電力福島第一原子力発電所の周辺で水揚げされた魚は依然として放射線量が高く、汚染水が今でも太平洋に流れ込んでいる可能性があるとする調査結果を米国の研究者がまとめ、25日の米科学誌サイエンスに発表した。

米ウッズ・ホール海洋学研究所の研究員ケン・ブッセラー氏は、東北の各地で水揚げされた魚約8500匹のセシウム濃度に関する日本政府の記録を調べ、報告をまとめた。ただし、「危険なレベルの高さではなく、ことさら騒ぐ必要はない」とも言い添えた。

それによると、日本の周辺で水揚げされた魚の大部分は、人体に有害なレベルの放射性物質に汚染されている形跡は見られなかった。しかし福島第一原発付近の海で水揚げされた魚は、現在でもセシウム134とセシウム137の濃度が高く、「セシウムが依然として食物連鎖に入り込んでいる状況がうかがえる」とした。

政府は4月以降、キロあたり100ベクレルを超す放射性セシウムが検出された魚の出荷を禁じる措置を取っており、福島県沿岸以外の地域で水揚げされた魚は大部分がこの基準以下の値だった。しかし福島県沖の魚からは、1000~1万ベクレルという高い値が検出され、海底に生息する近海魚のアイナメ2匹からは、8月の時点で2万5000ベクレルを超す値が検出されたという。

原因としては、原子炉から放出された放射性物が海底に沈殿している可能性や、原子炉を冷却するため1日に何万トンもの水の注入が続けられる中、地下水が原子炉から海に流れ込んでいる可能性が考えられるという。

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