イスラム過激派指導者、米へ引き渡し 欧州人権裁が認める

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(CNN) 欧州人権裁判所は24日、英国で収監されているエジプト出身のイスラム過激派指導者アブハムザ・マスリ受刑者ら5人について、米国への身柄引き渡しを認める判断を下した。

同受刑者はロンドン市内のモスク(イスラム礼拝所)での説教で宗教対立をあおった罪などにより、英裁判所で実刑7年を言い渡され服役中。同時に、米国でテロに関連した11件の罪に問われている。この中には、1998年にイエメンで欧米人16人が拉致された事件での共謀罪や、米オレゴン州でイスラム過激派訓練キャンプの設置に関与した罪などが含まれる。

欧州人権裁判所は同日の判決で、同受刑者ら計5人の引き渡しを認めた。いずれも米国で起訴された後、英国内で逮捕された受刑者で、今後米国での裁判で終身刑などを言い渡される可能性がある。審理では、受刑者らが米国で有罪となった場合、刑務所で不当な処遇を受ける恐れがないかどうかが焦点となった。

米英両国の当局はそれぞれ、判決を歓迎する声明を出した。引き渡しの時期は未定だが、英内務省は「できるだけ早期の引き渡しを目指す」と表明した。

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