NY市でレジオネラ症の感染拡大 感染者90人、3人死亡

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冷却塔やエアコン設備が設置された米ニューヨーク、ハーレム地区のビル/Adam Gray/Reuters

冷却塔やエアコン設備が設置された米ニューヨーク、ハーレム地区のビル/Adam Gray/Reuters

(CNN) 米ニューヨーク市でレジオネラ症の感染が拡大している。市保健局によると、セントラルハーレム地区で発生した集団感染の症例数は90例に増え、うち3人が死亡した。

集団感染は冷却塔が感染源になった可能性が指摘されており、市保健当局は数日前、冷却塔の検査に関する新規制を提案した。

冷却塔は屋上に設置された装置からミストを放出して大型ビルを冷却する仕組み。内部の水の温度が高くなりすぎたり滞留したり適切な消毒が行われなかったりした場合、レジオネラ菌が繁殖し、ミストを吸入した人に感染する可能性がある。

ニューヨーク市の法律ではビルの所有者に対して冷却塔の登録とメンテナンス、定期的な検査を義務付けている。新たな提案は、具体的な検査期間を設定し、州認定の検査機関でサンプル検査を行うことを義務付ける内容で、従わなかった場合の罰金も定めている。現行法での罰金の金額は500~2000ドル(約7万4000~約29万6000円)。

ただ、検査や罰金を徹底させる上での課題もある。市の統計によると、2024年の検査件数は過去最低となり、検査件数の集計を始めた17年の半分以下だった。

レジオネラ症の集団感染が発表されたのは7月25日。保健当局によると、同地区で稼働できる全冷却塔の検査を行い、レジオネラ菌が検出された冷却塔については消毒を命じた。保健当局は、指示通りに消毒が行われたことを確認したとしている。

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