「ジュラシック」シリーズ新作、210億円で興収首位 公開初週の5日間
(CNN) ユニバーサル・ピクチャーズの恐竜映画シリーズの新作「ジュラシック・ワールド/復活の大地」が米独立記念日を含む連休の5日間で、1億4700万ドル(約210億円)を稼ぎ出して北米興行収入のランキングで首位に立った。
同作は、3日間で約8000万ドル、5日間で1億3500万ドルとの事前予測を上回った。2022年公開の前作「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」が公開から3日間で1億4500万ドルを記録し、最終的に世界興収10億ドルを突破したのにほぼ肩を並べる好スタートとなった。
映画業界は25年序盤の低迷から立ち直りつつある。興行成績を集計する米調査会社コムスコアによると、年初からの北米興収は前年同期比で14%増加した。5月の最初の金曜日から集計する「夏興行」に限れば15%増だという。
「ジュラシック」シリーズ7作目となる今作は、スティーブン・スピルバーグ監督の1993年作「ジュラシック・パーク」から始まったシリーズの最新作だ。第1作は世界で9億2400万ドル(インフレ調整後20億ドル)を稼いだ。
「ジュラシック・ワールド」で新時代に入ったシリーズだが、今作ではサブタイトルを「リバース(原題)」とし、主演にスカーレット・ヨハンソンを起用したことがブランドを再活性化させたと、コムスコアの専門家ポール・デルガラベディアン氏は分析する。
「このブランドは絶滅しない。観客を魅了し続けているからだ」とデルガラベディアン氏。「30年もの歴史を持つシリーズが再び興行成績の首位に立つというのは本当に素晴らしい」
「ジュラシック・ワールド/復活の大地」によって、ブラッド・ピット主演の「F1/エフワン」はランキングで2位となった。「F1」の今週末の北米興収は2600万ドルと、前週比54%減だった。
来週にはワーナー・ブラザースの「スーパーマン」が公開され、「ジュラシック・ワールド」と「F1」は激しい競争に直面する。業界関係者は「スーパーマン」が公開初週末で1億ドル超を稼ぐとみている。