残留農薬ワーストランキング25年版 トップ2はホウレンソウとイチゴ、ジャガイモも再浮上 米団体
(CNN) 米国で販売されている果実と野菜の残留農薬を調べたワーストランキングの2025年版が発表された。ランキング入りした12種類はサンプル検査で90%以上から有害な残留農薬が検出されている。
ランキングは非有機農産物に関する米政府の検査データをもとに、非営利の環境保護団体「環境ワーキンググループ(EWG)」が毎年まとめている。
今年の調査で重量当たりの残留農薬が最も多かったのはホウレンソウで、以下イチゴ、ケール(カラシナやコラードを含む)、ブドウ、モモ、サクランボ、ネクタリン、ナシ、リンゴ、ブラックベリー、ブルーベリー、ジャガイモの順だった。

これまで農務省による検査が行われていなかったブラックベリー/Yana Tatevosian/iStockphoto/Getty Images
EWGは同ランキングについて、それぞれの家庭で最も消費量の多い果物や野菜について有機産品を選ぶかどうかの参考にしてほしいと説明している。
今年のランキングに新しく加わったブラックベリーは、これまで農務省による検査が行われていなかった。ジャガイモが数年ぶりにランク入りしたのは主に、欧州連合(EU)が使用を禁止している植物成長調整剤のクロルプロファム使用が原因だった。
クロルプロファムはジャガイモの収穫後、貯蔵中や輸送中の発芽を防ぐ目的で使用される。消費される間際に散布されて濃度が高くなることがあるという。

残留農薬が少なかった農産品15品目のランキングは、パイナップルがトップに/eclipse_images/E+/Getty Images
一方、残留農薬が少なかった農産品15品目のランキングは、パイナップルを筆頭に、スイートコーン(生および冷凍)、アボカド、パパイヤ、タマネギ、冷凍グリーンピース、アスパラガス、キャベツ、スイカ、カリフラワー、バナナ、マンゴー、ニンジン、マッシュルーム、キウイの順だった。