米空軍兵、在米イスラエル大使館前で焼身 「ジェノサイドには加担できない」

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在米イスラエル大使館前で、米空軍の兵士が自分の体に火を付ける事件があった/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

在米イスラエル大使館前で、米空軍の兵士が自分の体に火を付ける事件があった/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

(CNN) 米首都ワシントンのイスラエル大使館前で25日、男性が自分の体に火を付ける事件があった。米空軍や地元当局によると、男性は米空軍の現役兵だった。

首都警察の発表によると、事件は現地時間の午後1時ごろ発生。首都警察が現場に駆け付け、大統領警護隊(シークレットサービス)の応援にあたった。現場のイスラエル大使館前の通りはシークレットサービスの車両で封鎖されている。

CNNが入手したこの事件の映像では、アーロン・ブシュネルと名乗る男性が「これ以上ジェノサイド(集団殺害)には加担できない」と語り、自分がやろうとしていることはパレスチナ人の苦しみに比べれば取るに足らないと話していた。

続いて地面に記録装置を設置して液体を自分に浴びせかけ、「パレスチナに自由を」と繰り返し叫びながら火を付けた。やがて地面に倒れた男性に警官が駆け寄り、消火器で火を消し止めた。

米空軍の報道官は、この事件にかかわったのが空軍の現役兵だったことを確認した。

男性は消防救急隊によって近くの病院に搬送され、重体となっている。

イスラエル大使館によると、男性の身元は不明。大使館職員にけがはなかった。

消防隊が現場に到着した時には、火はシークレットサービスによってほぼ消し止められていたという。

警察はシークレットサービスやアルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)と連携して捜査を続けている。現時点で動機は分かっていない。

昨年12月にはジョージア州アトランタのイスラエル領事館前でも焼身事件があり、警察は「過激な政治的抗議運動」と見ていた。現場からはパレスチナの旗が見つかり、激しく燃焼させる目的でガソリンが使われていた。

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