トランプ氏、ミシガン州予備選に出馬可能 州最高裁、下級審の判断を支持

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ミシガン州最高裁が入る建物/Carlos Osorio/AP

ミシガン州最高裁が入る建物/Carlos Osorio/AP

(CNN) 米中西部ミシガン州の最高裁は27日、2024年大統領選の同州予備選へのトランプ前大統領の出馬資格のはく奪を求める請求を退けた下級審の判断を支持した。出馬資格をめぐる係争で、トランプ氏にとって「勝利」となった格好だ。

同州最高裁の今回の判断は予想されていた。これより先に、コロラド州最高裁は大統領選における同州の投票用紙からトランプ氏の名前を除外するとの判決を下しており、対照的な判断となった。

判断が分かれたため、今後予想される連邦最高裁への上訴が注目される。

トランプ氏は候補者として適格ではないと州最高裁が判断したコロラド州とは異なり、ミシガン州の訴訟は公判に至らず、それ以前の段階で退けられた。

第一審のミシガン州請求裁判所の判事は、州法は選挙管理者に大統領予備選の候補者の資格を監視する裁量を与えていないとの考えを示した。また、請求は裁判所で決定されるべきでない政治的な問題を提起しているとも述べた。請求裁判所の判断は同州控訴裁判所も支持した。

コロラド州と異なり、ミシガン州の各裁判所の判断は手続き上の理由によるもの。連邦議会襲撃事件が反乱に当たるかや、トランプ氏がそれに関与したかの実体的判断には踏み込まなかった。

州最高裁のエリザベス・ウェルチ判事はコロラド州との違いに言及し、原告は「ミシガン州選挙法の中で、大統領職を狙う者に同職就任の法的資格の証明を義務づける条項を特定しなかった」と指摘した。

一方、第一審はトランプ氏が共和党の大統領候補指名を受けた場合に合衆国憲法修正14条による訴訟を起こす道を残した。州最高裁のウェルチ判事も同様の判断を示した。

ミネソタ州最高裁も先月、「反乱者の禁止」に基づく訴訟は共和党予備選では認められないものの、指名候補となった後は訴えることが可能との判断を示していた。

ミシガン州最高裁の判断を受けて、トンラプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、出馬資格のはく奪請求は自身を選挙から排除しようとする「哀れな策略」だったと非難。また、24年の選挙が「不正操作され、盗まれる」リスクがあると根拠のない警告を繰り返した。

一方、有権者を代表して提訴した団体「フリー・スピーチ・フォー・ピープル」の法務責任者のロン・フェイン氏は「失望した」としながらも、ミシガン州の判断は州外には及ばないと指摘した。

トランプ氏の出馬資格をめぐっては、憲法修正14条が定める反乱者の公職禁止の適用を求めて提訴が相次いでいた。

「米大統領選2024」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]