黒人男性死亡事件の元警官、収監中に刺される 米

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21年6月、ミネアポリスの裁判所で発言する元警官のデレク・ショービン受刑者/Court TV/Pool/AP

21年6月、ミネアポリスの裁判所で発言する元警官のデレク・ショービン受刑者/Court TV/Pool/AP

(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリスで2020年に黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察に取り押さえられて死亡した事件で、殺人罪などで有罪となり服役中の元警官、デレク・ショービン受刑者がアリゾナ州の刑務所で刺されていたことが分かった。当局が明らかにした。

容体は安定しているという。

連邦刑務所局は声明を出し、同日昼の午後0時30分前後に受刑者が襲われたと述べた。

声明によれば駆けつけた刑務所職員が救命措置を施し、受刑者は治療のため病院に搬送された。この件で職員に負傷者は出なかったという。

フロイドさんの事件でショービン受刑者を起訴したミネソタ州検察局は、同受刑者が刺されたこと、現在の容体は安定していることについて連絡を受けた。同局が25日、CNNに確認した。

エリソン州司法長官は報道向けの発表で、ショービン受刑者が暴力の標的になったと聞いて悲しいとの見解を表明。同受刑者について、あらゆる受刑者と同様、報復や暴力の恐怖を感じず刑に服すことが可能であるべきだと述べた。

ショービン受刑者が襲われた刑務所の警備は中程度とされる。

ショービン受刑者は21年4月、州法に基づき第2級非故意殺人、第3級殺人および第2級過失致死の罪で禁錮22年6月の有罪判決を受けた。数カ月後には連邦法に基づく公民権侵害の罪を認め、禁錮21年の刑を言い渡されていた。

20年5月に起きた事件では、ショービン受刑者がフロイドさんの首と背中をひざで押さえつける様子が撮影され、全米で抗議運動が巻き起こった。

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