脱獄から2週間ぶり拘束、殺人で服役中の受刑者 やぶをはって逃走試みる 米

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脱獄したダネロ・カバルカンテ受刑者の身柄が確保された=13日/CBS News Philadelphia

脱獄したダネロ・カバルカンテ受刑者の身柄が確保された=13日/CBS News Philadelphia

(CNN) 米ペンシルベニア州当局は13日、殺人罪で服役中の同州チェスター郡の刑務所から脱走し、逃走を続けていたダネロ・カバルカンテ受刑者(34)の身柄を拘束したと発表した。先月31日の脱獄から2週間にわたる捜索に終止符が打たれた。

当局の発表によると、米国東部時間13日午前8時すぎにカバルカンテ受刑者の身柄を取り押さえた。捜索は同郡北部にエリアを絞って行われていた。

同州の特別機動隊(SWAT)や国境警備戦術部隊(BORTAC)の隊員らが草むらに潜んでいたカバルカンテ受刑者を包囲し、身柄を確保した。発見時、カバルカンテ受刑者は盗んだライフル銃を携行していたという。

拘束後の記者会見で、当局はカバルカンテ受刑者の居場所の特定に熱探知技術が役立ったことを明らかにした。赤外線装置を搭載した航空機が同日午前1時ごろに熱信号を感知し、その後、地上の戦術チームが熱源が動いている場所へと駆けつけたという。

悪天候のため航空機は現場を去ったが、戦術部隊は嵐が収まるまで比較的狭いエリアを包囲。さらなる増援を得て未明に捜索を再開し、8時過ぎに「非常に静かに動く」熱源のある地域に隊員らが集まった。

州警察によれば、受刑者は最初囲まれていることに気づいていなかったが、その後ライフル銃を持ちながら生い茂るやぶの中をはって進み逃走を図った。そこで投入された警察犬が受刑者の身柄を押さえつけ、隊員らが急行。受刑者は抵抗したが、最後は身柄を確保された。

受刑者は「軽いかみ傷」を負い、現場で医療関係者の診察を受けた後に州警察の建物に移送された。

カバルカンテ受刑者は2021年に元恋人の女性を殺害したとして、先月16日に有罪判決を受け、仮釈放なしの終身刑を言い渡されていた。

刑務所のフェンスを乗り越えて脱獄した後は盗んだ車で移動し、また民家のガレージからライフル銃を盗むなどして逃走を続けていた。

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