トランプ氏、退任後4回目の無罪主張 ジョージア州での大統領選介入巡る裁判
(CNN) トランプ前米大統領は8月31日、2020年の米大統領選でジョージア州の結果を覆そうとした疑いに関する10以上の罪状について無罪を主張した。
トランプ氏は6日に同州フルトン郡の裁判所に出廷し、罪状認否を行う予定だった。同州の法律では刑事被告人が本人が出廷する権利を放棄し、書面で答弁することが認められている。
大統領退任後、トランプ氏が罪状認否で無罪を主張するのは4回目。
ジョージア州の大統領選挙介入をめぐってはトランプ氏や側近ら19人が起訴されている。
トランプ氏陣営の弁護士シドニー・パウエル氏ら、一部の被告も裁判所での罪状認否を見送り、書面で無罪を主張した。それ以外の被告は予定通り6日に出廷して罪状認否を行う。
トランプ氏の裁判の正式日程は決まっていないが、フルトン郡のファニ・ウィリス地区検事は先週、被告19人の公判裁判を10月23日に開始するよう裁判官に求めた。
トランプ氏の弁護団はこの日程に反対し、公判前の争いにより手続きが長引く可能性が高いとみている。メドウズ元大統領首席補佐官ら一部の被告は事件を州裁判所から連邦裁判所に移送するよう求めている。
トランプ氏は8月24日に出頭し、保釈金20万ドル(約2900万円)を払い、他の被告や証人を標的としてSNSを使用しないといった条件に同意して釈放された。
トランプ氏は他にも3件で起訴されている。4月にはニューヨーク州で口止め料を巡る事件、6月にはフロリダ州で機密文書の取り扱いに関する事件、8月には首都ワシントンで20年大統領選を覆す画策を巡りジャック・スミス特別検察官が捜査を進めていた事件でそれぞれ出頭した。