バイデン米大統領がマウイ島視察 114人死亡、いまだ850人不明

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マウイ島を視察に訪れたバイデン大統領(右)は21日、住民が望む形での再建を支援すると表明した/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

マウイ島を視察に訪れたバイデン大統領(右)は21日、住民が望む形での再建を支援すると表明した/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

(CNN) 米国のバイデン大統領は21日、大規模な山火事で大きな被害が出たハワイ州マウイ島を訪れ、現場の惨状や政府の対応状況を視察した。

米国でこれほど多くの犠牲者が出た山火事は、100年以上発生していなかった。バイデン大統領は21日、「どれほど時間がかかろうと、我々は皆さんと共にいる。国中が共にいる」と述べ、「マウイの住民が望む形での再建」を支援すると表明した。

マウイ郡のリチャード・ビッセン郡長によると、火災から1週間以上たった今も、およそ850人の安否が確認できていない。死者はこれまでに確認されただけで114人に上り、さらに増える見通し。現場では捜索隊や死体捜索犬が作業を続けている。バイデン大統領は、長期的な復興の取り組みを統括する連邦政府の責任者を任命した。

マウイ島に到着したバイデン大統領は、大統領専用ヘリ「マリーンワン」に搭乗して上空から被災地を視察し、大きな被害が出た古都ラハイナ地区を案内されて被害状況を目の当たりにした。

今回の火災に対する当初の対応をめぐっては、デラウェア州のビーチで過ごすバイデン大統領の写真がマウイの惨状を写した写真と並べられて出回るなどして、批判の的になっていた。

大統領は21日の演説で、ラハイナ地区を象徴するバニヤンの木に触れ、「火は根元までは到達できなかった。それがマウイだ。それが米国だ。ハワイの皆さん、我々はどれほど時間がかかろうと、皆さんと共にいると約束する」と強調した。

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