CNN主催のペンス氏の対話集会、6つのポイント
トランプ氏のプーチン氏評を攻撃
ここまで、ペンス氏の最も辛辣(しんらつ)なトランプ氏に対する批判は、米国がウクライナへの支援で果たす役割に関する内容となっている。ウクライナはロシアによる侵攻の撃退を図っている。
米国はウクライナへの支援を加速するべきだと主張した後、ペンス氏はトランプ氏が昨年2月のラジオ番組のインタビューでウクライナ侵攻に絡めてロシアのプーチン大統領を「天才」と呼んだことに言及。「私には天才と戦争犯罪人の区別がつく。そしてウクライナでの戦争でどちらが勝利しなくてはならないかもわかっている」と述べた。
続けて「勝利すべきは自分たちの自由のために戦う人々だ。ウクライナで、自分たちの国家主権を取り戻すために戦っている人々だ」と強調。米国はウクライナ国民に戦う能力を与える必要があると語った。
また当該の戦争を「領土紛争」と形容したデサンティス氏も遠回しに攻撃。状況への認識が甘いと断じた。
親の権利を擁護も、子どもがトランスジェンダーの場合は別
ペンス氏は再三、親が持つ権利を擁護していると強調した。しかし子どもが性転換しようとしている状況下では、同様の判断を適用するべきではないとの考えを示した。
18歳未満に対してはいかなる性転換手術も禁止する州法を強く支持すると述べたペンス氏は、たとえ性転換するという子どもの判断を親が支持している場合でも、これを親の権利として認めるわけにはいかないと主張した。
「大人はいくらでも自分の望むように生きればいい」「しかし子どもの場合は、我々が過激なジェンダー・イデオロギーから保護しなくてはならない。化学的なものであれ外科手術的なものであれ18歳未満に対する性転換にはノーと言わなければ」(ペンス氏)
共和党の大統領選候補者は、ペンス氏が言うところの「過激なジェンダー・イデオロギー」を軒並み非難する。この用語は定義上、若年層を説得して性転換させようとする人々の運動が存在するという、誤った内容を示唆する言葉となっている。