米国初のサイバー安保担当大使がハッカー被害、個人用アカウント

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ハッキング被害を公表したフィック氏/Patrick T. Fallon/Bloomberg/Getty Images

ハッキング被害を公表したフィック氏/Patrick T. Fallon/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米国のサイバー安全保障分野の担当特使は9日までに、ツイッター上の個人用アカウントが不正侵入の被害を受けたことを明らかにした。「担っている職務が帯びる危険な側面の一端が出た」と評した。

フィック氏は、被害を受けたことをこのアカウントで4日夕に公表した。ハッカーの背後関係やアカウントに無断の書き込みなどがあったのかは不明。

今回の不正侵入が広範な被害につながったことは一切ないとみられている。同氏がこのアカウントを使うことは少なく、職務は通常、米国務省の公式アカウントを通じて遂行しているという。

バイデン米大統領は昨年6月、新設したサイバー空間・デジタル政策部門局のトップにフィック氏を指名。同氏は海兵隊のベテラン兵士との経歴を持ち、サイバー安全保障分野の企業幹部を務めたこともある。

同局は、サイバー上の権利問題を米外交政策の重要な一部と位置づける中で誕生。ロシアや中国がインターネット空間で権威主義的な活動を一層強めていることもにらむ措置となっていた。

フィック氏は昨年9月に、米国でサイバー空間政策などを担当する初の「特使」として就任。職責にはサイバー攻撃への対応で米国の同盟国の防御力を高めることへの支援や高速通信規格「5G」の安全性の確保の推進などが含まれる。

米国務省によると、同氏は近く韓国を訪れ、同国政府とサイバー安全保障上の協力態勢の構築を話し合う予定。米韓はサイバー攻撃を盛んに仕掛けているとされる北朝鮮への懸念を共有している。

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