米中部から東部に記録的寒波、死者22人

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中部から東部にかけての広い地域が記録的な寒波や吹雪に見舞われている/Leandro Lozada/AFP/Getty Images

中部から東部にかけての広い地域が記録的な寒波や吹雪に見舞われている/Leandro Lozada/AFP/Getty Images

(CNN) 米中部から東部にかけての広い地域が記録的な寒波や吹雪に見舞われ、22日から24日までに7州で少なくとも計22人が死亡した。

ニューヨーク州エリー郡のバファロー地区では23日から24日にかけ、一部で60センチを超える積雪と風速26メートルを超える暴風が観測された。郡当局は、吹雪が少なくとも25日朝まで続くとして警戒を呼び掛けた。

同郡では車での外出を控えるよう警告が出たが、23日夜から24日朝にかけて一時、500台前後の車が立ち往生した。救助に向かった緊急車両まで立ち往生した例もあるという。24日には州兵が出動して、救出作業や医療従事者の出勤を支援した。

バファロー地区のキリスト教会には、クリスマスのミサをインターネット配信で行うよう指示が出た。

24日朝の気温はニューヨーク市で零下13度、体感温度が零下22度。首都ワシントンでも気温が零下11度、体感温度が零下16度と、各地で命に危険が及ぶほどの寒さが続いた。フィラデルフィアとピッツバーグは観測史上、最も寒いクリスマスイブとなった。

交通死亡事故や凍死とみられる例も相次ぎ、オハイオ州では8人、ニューヨーク州エリー郡とカンザス州、ケンタッキー州でそれぞれ3人など、計22人の死者が報告されている。

寒波の影響による停電は、24日夜の時点で全米31万5782世帯に及んだ。大手電力会社は電力需給のひっ迫で計画停電を実施する可能性が高いとして、利用者らに節電を呼び掛けている。

空の便は23日に5000本あまりが欠航、数千本に遅れが出た。24日も3300本あまりが欠航となり、25日も800本あまりの欠航が決まっている。

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