ロシア傭兵会社「ワグネル」、米が外国テロ組織指定を検討

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ロシアのPMCワグネル・センター/Olga Maltseva/AFP/Getty Images

ロシアのPMCワグネル・センター/Olga Maltseva/AFP/Getty Images

(CNN) バイデン米政権がロシアの民間軍事会社「ワグネル・グループ」を外国テロ組織に指定することを検討していることが分かった。米当局者が明らかにした。

最終決定は下されていない。この当局者の説明によると、外国テロ組織指定の決定には煩雑な法的手続きが絡むことから、指定に向けた政権の進捗(しんちょく)度は不明だという。

ワグネル・グループはウクライナでの戦争に深く関与する傭兵(ようへい)会社で、プーチン大統領の非公式の軍事部隊と言われることが多い。2014年の創設以来、世界各地で存在感を拡大しており、アフリカやシリア、ウクライナでの戦争犯罪を非難されている。

会社を創設したエフゲニー・プリゴジン氏は今年、自身が創設者であることを認めた。プリゴジン氏はロシア大統領府と近い関係にあることからプーチン氏の「シェフ」と呼ばれる。

ワグネルはすでに米国の制裁対象に指定されているが、バイデン政権はテロ組織指定も視野に入れている。ウクライナや米連邦議会では現在、ウクライナ侵攻や民間人への攻撃を理由にロシアをテロ支援国家に指定するよう求める声が強まっている。

バイデン政権はこれまで、ロシアをテロ支援国家に指定する動きに反対してきた。指定はほぼ象徴的なものであり、特に黒海経由でウクライナを支援する際の障害になる可能性があるというのが政権の主張だ。

ウクライナのレズニコウ国防相は今年CNNに対し、ワグネルの部隊はウクライナで最も困難かつ重要な任務に投入されており、マリウポリやヘルソンにおけるロシアの勝利に大きな役割を果たしたとの見方を示した。

CNNは先ごろ、ウクライナでのロシアの戦争が失速する中、ワグネル内部で急速な士気の低下が見られると報じていた。

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