ハリケーンで2人死亡、「信じられない」被害 プエルトリコ
米連邦緊急事態管理局(FEMA)は19日夕、猛烈な雨がやまないために救助隊が出動できず、被害の程度も把握できないことが最大の課題だと語った。
19日夜にかけては豪雨の影響でさらなる土砂崩れや壊滅的な洪水の発生が予想される。
ピエルルイシ知事によると、天候が許せばすぐにニューヨークから100人の救助隊がプエルトリコに向かう予定。ニュージャージー州やカリフォルニア州の知事も応援の派遣を表明している。
フィオナは18日にプエルトリコ南西部に上陸し、19日午前にはドミニカ共和国に上陸した。
プエルトリコのポンセ市北部では、24時間の降水量が600ミリを超えている。
大雨は今後も続く見通しで、米ハリケーンセンターは「プエルトリコ全土で命を脅かす壊滅的な洪水や土砂崩れの発生が続く」と予想する。
フィオナは発達して21日までに風速49メートルを超す大型ハリケーンになる見通し。
ピエルルイシ知事によると、プエルトリコの140万戸のうち19日夕の時点で停電していないのは11万5000戸のみ。一時は全島が停電に見舞われていた。
浄水場も河川の氾濫(はんらん)や大雨の影響を受け、水道が使える利用者は35%にとどまっている。
それでも19日午前までにはサンフアンの病院で電力が復旧した。