ユダヤ人男性2人を消火器で襲撃、憎悪犯罪として捜査 NY

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監視カメラ映像にはユダヤ人男性1人が消火器の薬剤を吹き付けられる様子が映っていた/New York City Police Department

監視カメラ映像にはユダヤ人男性1人が消火器の薬剤を吹き付けられる様子が映っていた/New York City Police Department

ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市警(NYPD)は23日、市内の2カ所でユダヤ人男性2人が突然、消火器の薬剤を吹き付けられ、憎悪犯罪の捜査チームが犯行グループの行方を追っていると発表した。

NYPDによると、同市ブルックリン区で21日早朝、1人目の被害者男性(72)が数人のグループに襲われた。

現場のビデオには、何者かが消火器を持って男性の背後から近付き、数秒間ずつ2回にわたって薬剤を吹きかける場面が映っている。犯行前に言葉を交わした様子はなく、容疑者らはすぐに逃走した。男性にけがはなかった。

ここから歩いて約10分の場所でもほぼ同じ時間に、2人目の男性(66)がグループに襲われた。1人が男性に消火剤をかけ、殴りつけたという。グループは逃走し、男性は現場での手当てを断った。

いずれも容疑者の逮捕には至っていない。

ユダヤ人団体の名誉毀損(きそん)防止連盟(ADL)によると、米国内の反ユダヤ犯罪は増加傾向にあり、特にニューヨーク州は全米で最も多い。

昨年は全米で報告された2712件のうち416件が同州で起き、このうち少なくとも51件が暴行事件だった。20年に同州で報告されたユダヤ人への暴行は12件だった。

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