米ワイオミング州予備選、トランプ氏推薦の候補がチェイニー氏下す CNN予測

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チェイニー氏、共和党予備選で敗れる

(CNN) 11月の米中間選挙に向けた北西部ワイオミング州の予備選で、トランプ前大統領を最も厳しく批判してきた共和党のリズ・チェイニー下院議員が、トランプ氏の推薦するハリエット・ヘイグマン氏に敗れる見通しとなった。CNNが予測した。

チェイニー氏は、トランプ氏の2度目の弾劾(だんがい)決議案に賛成票を投じた共和党下院議員10人のうち、中間選挙で有権者の評価を受けた最後の1人。これで同氏を含む10人中8人は、来年の連邦議会への復帰がなくなった。

保守派としての信用と党内での高い地位にもかかわらず、共和党議員によるトランプ氏批判の急先鋒という役割を担ったことでチェイニー氏はワイオミング州で極めて不利な戦いを強いられた。2020年大統領選で同州のトランプ氏の得票率は7割近くに達していた。

トランプ氏への人気が根強いこともあって、昨年1月6日に発生した連邦議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会の副委員長を務めるチェイニー氏は、トランプ氏に同調する人たちの最大の標的になっていた。

大統領退任後もトランプ氏が共和党を掌握している実態は、これまでにも再三証明されてきた。しかしチェイニー氏の敗北は、大方の予想通りとはいえ、党の方向性を決めるより広範な戦いの中で重要な意味を持つ。

トランプ氏の弾劾に賛成票を投じた上記の10人のうち、予備選で敗れたのはチェイニー氏を含めて4人。他の4人は再選に向けた立候補をしていなかった。予備選を生き延びたのはカリフォルニア、ワシントン両州での候補者だった。

議会共和党の指導部はヘイグマン氏の側に着いた。同氏は大統領選で不正があったとするトランプ氏の虚偽の主張を受け入れている。ヘイグマン氏を支持するケビン・マッカーシー下院院内総務は15日、FOXニュースの番組で、ワイオミング州の予備選について「(議事堂襲撃を調査する)特別委員会に対する住民投票になるだろう」と語っていた。

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