米議会襲撃事件翌日のトランプ氏のメッセージ、カットされた部分を議会調査委が入手
(CNN) 昨年1月6日に発生した米連邦議会襲撃事件を巡り、当時のトランプ大統領が支持者向けに翌日公開したビデオメッセージについて、編集でカットされた部分を事件の調査に当たる下院特別委員会が入手していることが21日までに分かった。
特別委員会の計画に詳しい情報筋によると、同委員会は当該の部分を21日に予定されている公聴会で放映するとみられる。
カットされた部分については米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。特別委員会の報道官はその部分に関するコメントを控えた。
委員会に名を連ねる民主党のジェイミー・ラスキン下院議員(メリーランド州選出)は20日夜、CNNの番組内で委員会がカットされた部分を入手していると確認。一部を公聴会で共有する予定だと明らかにした。
「大統領は極めて困難な様子で自らの発言をまとめ上げた」「具体的にどうやってこれらの声明に対処したのかが非常によく分かる。全員にその一部を見せようと思う」(ラスキン氏)
また同じく委員会のメンバーを務める民主党のアダム・シフ下院議員(カリフォルニア州選出)はCNNの番組司会者に対し、カットされた部分について「大統領が何を発言したかったか、そして何を発言したくなかったかを考えるうえで重要な意味を持つだろう」と指摘した。
特別委員会は、当時のトランプ氏が進行する暴動に対して十分な注意を向けていなかったことを詳述する方針だ。それによると、議事堂が包囲される中で、同氏は187分間にわたり何も行動を起こそうとしなかった。
委員会のメンバーの一部からはこれをトランプ氏の「職務怠慢」と指摘する声も上がっている。