米議事堂襲撃、公聴会7日目のポイント

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米議事堂襲撃事件の公聴会で発言する特別委員会のジェイミー・ラスキン議員/J. Scott Applewhite/AP

米議事堂襲撃事件の公聴会で発言する特別委員会のジェイミー・ラスキン議員/J. Scott Applewhite/AP

(CNN) 昨年1月6日に発生した米連邦議会襲撃事件を調査する特別委員会による最新の公聴会が12日に開かれ、トランプ前大統領と極右過激主義の団体とのつながりが具体的に浮かび上がった。これらの団体が先頭に立ち、権力の移譲の阻止を図る暴力的な試みがなされた。それは選挙での敗北にもかかわらず、トランプ氏を引き続き大統領の座に据えようとする取り組みにほかならなかった。

公聴会はトランプ氏と同氏の非公式の政治顧問、「プラウドボーイズ」や「オースキーパーズ」などの極右武装組織のメンバーらとの緩やかな提携に焦点を当てた。

委員会は証人による宣誓証言の抜粋や法廷文書、これまで未確認だった電子メールなどの資料を検証したうえで、トランプ氏が渋々ながらこれらの武装メンバーと親密な関係を築いていたと主張。自身の部隊として現場に展開させ、連邦議会に対し2020年の大統領選の結果を覆すよう圧力をかける考えだったとした。

「こうしたあらゆる取り組みが一点に向かい、爆発するとみられていたのが1月6日だった」と、委員会に名を連ねる民主党のジェイミー・ラスキン下院議員(メリーランド州選出)は公聴会冒頭の発言で述べた。

以下に12日の公聴会の要点をいくつか挙げる。

トランプ氏の「召集」ツイートを強調

委員らが繰り返し強調したのは20年12月以降のトランプ氏のツイートだった。それは読む者を奮い立たせるような軍隊への召集さながらの内容で、支持者らに対し、ワシントンに乗り込んで権力の移譲を妨げる気を起こさせるものだったという。

当該のツイートは「20年の大統領選での敗北は統計上あり得ない」と主張し、「大規模な抗議をDCで、1月6日に行う」と告げている。この後トランプ氏は、悪名高い以下の文言を添えた。「とにかく来てほしい。必ず激しい集会になる!」

公聴会の一部を主導した民主党のステファニー・マーフィー下院議員(フロリダ州選出)は、このツイートについて「行動を起こすよう呼び掛けるものであり、場合によっては軍隊への召集のようにも受け取れる。トランプ大統領(当時)の最も熱心な支持者の多くにとってはそうだった」と指摘した。襲撃に加わった多数の暴徒や極右過激主義者の発言を引用して述べた。これらの人々は、当該のツイートに触発されたと明かしている。

委員会によればこのツイートの後、トランプ氏を支持するグループは1月下旬に予定していた抗議の日付を6日に変更したという。

議事堂への行進呼びかけは「予想外」、その裏にあった計画

委員会が12日に明らかにした証拠から分かるのは、トランプ氏の支持者に対する呼び掛け、つまり議事堂に向かって1月6日に行進することを求める呼び掛けがどのような経緯で事前に準備されたかだ。

委員会はトランプ氏が送信しなかったツイートの草稿を示した。議事堂へ行進するよう呼び掛ける内容で、文面は以下の通り。「1月6日の午前10時、エリプス(ホワイトハウスの南にある芝生広場)で大演説を行う。どうか早めに来てほしい。大群衆が集まるのを期待する。その後、議事堂へ行進しよう。ストップ・ザ・スティール(選挙が盗まれるのを止めよう)!!」。

委員会が国立公文書館から入手したこのツイートには、大統領が内容を確認したことを示すスタンプも含まれている。

さらに委員会は、集会を運営したカイリー・ジェーン・クレマー氏から右派の実業家であるマイク・リンデル氏に送られたテキストメッセージも公開。内容はトランプ氏が「予想外」にも、支持者たちに対して最高裁の建物の外にある別の場所へ行進するよう告げるだろうというものだった。最高裁は議事堂の裏に位置する。

「ストップ・ザ・スティール」運動を組織したアリ・アレクサンダー氏は、1月5日に送信したテキストメッセージでこう言っている。「明日はエリプスに次いで議事堂。トランプは演説の後で議事堂に行くよう指示すると思うが、成り行き次第だ」。このメッセージは委員会が入手した。

共和党議員の役割がまたも取り沙汰される

12日の公聴会では共和党議員の果たした役割にまたしても注目が集まった。議員らの行動はトランプ氏による選挙結果の転覆を図る取り組みに一役買った。

委員会の発表によると20年12月21日、トランプ氏と複数の共和党議員が会談し、選挙結果に異議を唱える取り組みについて話し合った。取り組みは議会で、1月6日に実行する考えだった。ホワイトハウスの記録から、既存の議員と新たに選出予定の議員計10人がこの会談に出席したことが分かっている。

以前の公聴会では、トランプ氏が選挙不正の証拠を提示するのを議員らが助けようとしたり、ホワイトハウスと司法省の当局者1人をつなぐ役割を果たそうとしたりしたことが強調された。この当局者は、トランプ氏による根拠のない不正選挙の主張を支持していた人物だ。

加えて新たな証拠から、多くの議員がトランプ氏に対し、1月6日以降の大統領恩赦を求めていたことも分かった。

12日にはアリゾナ州選出の共和党下院議員、デビー・レスコ氏の音声記録も再生された。21年1月5日に録音された音声の中で、レスコ氏は議会指導部に対し「議員にとって安全なプランの策定」を要求。翌6日に起き得ることへの懸念を表明した。

音声は米紙ニューヨーク・タイムズ記者のアレックス・バーンズ氏とジョナサン・マーティン氏が入手し、CNNで先月放送された。レスコ氏は懸念の理由について、議事堂に何十万人来るか分からないからと説明。その中にはアンティファやトランプ氏の支持者らがいるとしたうえで、後者は議員らが選挙結果を覆すと考えており、そうならなかった場合は怒り狂うだろうと述べている。

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