トランプ氏が司法省にかけた圧力、元同省幹部が証言 米議会襲撃の公聴会ポイント

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公聴会直前に自宅に強制捜査が入ったジェフリー・クラーク氏/Yuri Gripas/Pool/Getty Images

公聴会直前に自宅に強制捜査が入ったジェフリー・クラーク氏/Yuri Gripas/Pool/Getty Images

以前よりトーンダウンしたが、トランプ氏からの圧力を如実に描いた証人

23日の公聴会は、感情のこもった証言や衝撃的な映像が目立ったこれまでの公聴会とは趣が変わった。元司法省の法曹関係者3人は、同省やホワイトハウスでの背後の動きを説明し、それはトランプ氏の取り組みの幅広さを理解するのに欠かせない内容だった。

トランプ氏が権力の座に残るために自分たちを呼び出した際に発言した内容や、同氏の指示を拒否した後自分たちが更迭されそうになった様子が詳しく述べられた。

証人はホワイトハウスでの会議やトランプ氏との電話を再現し、手書きのメモを詳しく分析することを要請された。それは公聴会というより刑事裁判で見られるような光景だった。

語られた内容は1年以上前から知られていたものが多かった。それでも、現職大統領が自分の政治運動の支援に連邦権力を使おうとする点が焦点となったことから、公聴会全体はニクソン時代の記憶を呼び起こすものとなった。

クラーク氏自宅に強制捜査

公聴会の前には、連邦捜査官がバージニア州北部にあるクラーク氏の自宅の強制捜査に入った。議員らは不意を突かれた様子だった。

捜査自体は22日に行われたが、報道は23日午前にあった。捜査を主導した政府機関や捜査の要因、捜査対象は現時点で不明。

ただ、連邦捜査官がこうした対応をとったこと自体が重要な意味を持つ。委員会は今回の公聴会で、クラーク氏の存在を証言を通じて国民に周知させたいという期待があった。この捜査で、委員会の望みは実現できたようにみえる。

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