コロナ理由にアジア系の親子を刃物で襲撃、ヘイトクライムの罪状認める 米

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事件現場のスーパーマーケットがある米テキサス州ミッドランド/INEGI/GOOGLE MAPS

事件現場のスーパーマーケットがある米テキサス州ミッドランド/INEGI/GOOGLE MAPS

(CNN) 米テキサス州西部地区連邦検察は23日、アジア系の親子を刃物で襲って負傷させたとして起訴された男が、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪状を認めたと発表した。男はビルマ系の親子を中国人だと思い込み、新型コロナウイルス流行の原因をつくったと信じ込んで一方的に襲いかかっていた。

起訴状によると、ホセ・ゴメス被告(21)はテキサス州ミッドランドで2020年3月14日、3人の子どもを連れたビルマ系の一家がスーパーマーケットに入るのを見かけ、中国人だと思って後をつけたとされる。

ゴメス被告は店内で売り物のナイフをつかんで一家に襲いかかり、父親と当時6歳だった子どもを切り付けたほか、割って入ろうとした店員の脚をナイフで刺した。

ゴメス被告はその後の調べに対し、中国人だと思って父親を狙ったと話し、「世界中にこの病気をまき散らした国から来たと思えば誰でもよかった」と供述。父親を殺害するつもりだったことや、子どもたちを狙ったことも認めたとされる。

検察官は声明の中で、被告人が一家の外見を理由に中国人だと思い込み、何の罪もない親子を襲ったと指摘。「憎悪に根差す暴力は、我々の社会では容認しない」と強調した。

米国では、新型コロナ流行の原因は中国にあるという誤った主張に根差すヘイトクライムが急増し、アジア系住民が襲われて死傷する事件が相次いでいる。

ニューヨーク市警によると、アジア系に対するヘイトクライムは20年の27件から21年は131件に急増した。

サンフランシスコでは21年、アジア系に対するヘイト犯罪が567%の激増となった。

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