ハバナ症候群、外国勢力の「世界的活動」による可能性低い CIA暫定評価

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米CIAが「ハバナ症候群」と呼ばれる不可解な一連の症例に関する暫定調査結果をまとめた/Saul Loeb/AFP/Getty Images

米CIAが「ハバナ症候群」と呼ばれる不可解な一連の症例に関する暫定調査結果をまとめた/Saul Loeb/AFP/Getty Images

(CNN) 米中央情報局(CIA)は、世界各地で米当局者に原因不明の症状を引き起こしている「ハバナ症候群」と呼ばれる一連の不可解な事例について、米当局者を不調に陥らせる目的でロシアなど外国の主体が行った「継続的な世界規模の活動」の結果である可能性は低いとする暫定調査結果をまとめた。CIAの当局者が明らかにした。

CIAの高官は、より少ない件数の事例については攻撃だった可能性を同機関が除外せず、「何らかの装置や機構が報告のあった症状を引き起こせそうかどうか」調査を継続すると述べている。

ただ、バイデン大統領や議会にこの数週間で伝えられた暫定調査結果の中で、CIAは世界各地でおよそ1000件報告されている事例の背後に国家がいるとの証拠を何ら見いだしていない。

今回の調査結果はバーンズCIA長官が創設した同局の作業チームによる初の本格的な進捗(しんちょく)報告となった。

作業チームは報告された症状の大半が別の、既知の原因によるものと判定しており、今回の調査結果は一部それに基づいている。調査に詳しい現旧の当局者によれば、CIAなどの連邦機関が職員にあらゆる異常な症状を報告するように求めたため、報告数の増加やハバナ症候群以外の症例が紛れ込む事態は予想されていたという。

先の高官は今回の結果について、米当局者が実体験を報告し、また現実の症状で苦しんでいるという事実を疑うものではなく、一方で全ての事例を説明するものでもないと語る。

同高官は、報告された症状の多くは「以前に診断されていなかった病気といった医学的な事情、また環境及び技術的な要因」によるものだったと指摘。念のため報告したという事例も多かったという。

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