ウクライナ大統領、バイデン氏発言に反発 「小規模な侵攻など存在しない」

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バイデン氏の発言に反応したウクライナのゼレンスキー大統領/Munich Security Conference

バイデン氏の発言に反応したウクライナのゼレンスキー大統領/Munich Security Conference

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、バイデン米大統領がロシアによる侵攻が全面侵略ではなく「小規模侵攻」なら対応が軽くなると示唆したことに暗に言及し、「小規模な侵攻など存在しない」と反発した。

ゼレンスキー氏はツイッターで、「小規模な侵攻や小国など存在しないことを大国に再認識してもらいたい」「小規模な犠牲や、愛する人を失ったことによる小さな悲しみなどないのと同様だ」と述べた。

バイデン氏の発言は19日の記者会見で出たもので、ロシアが10万人規模の兵力をウクライナ国境に集結させるなか、ウクライナ当局者の懸念を招いていた。米当局はここ数日で何度もロシア側と外交交渉を行っており、21日にはブリンケン国務長官がロシア外相と会談するものの、米当局者からは差し迫った攻撃の可能性を警告する声が出ている。

バイデン氏は19日の会見で、「小規模な侵攻」にとどまった場合、ロシアにどの程度強い対応を取るべきか、北大西洋条約機構(NATO)諸国の間で意見の相違が生じる可能性があると示唆した。

バイデン氏は「小規模な侵攻であれば、何をすべきで何をしないかなど、対応を巡って争う必要が出てくる」と発言。その後さらに「ロシア軍が国境を越え、ウクライナ兵を殺害するようなことがあれば、すべてが変わると思う」「だが、どの程度NATOの結束が得られるかどうかは彼の行動次第だ」とも述べた。

バイデン氏は20日、記者団に「プーチン大統領には明確に伝えてあり、誤解の余地はない。集結したロシアの部隊がウクライナ国境を越えれば、それは侵攻になる」と述べ、発言の明確化を図った。「それに対しては厳しく協調した経済的対応を取る。私はこの点を同盟国と詳しく話し合ったし、プーチン氏にも非常に明確に説明した」としている。

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