バイデン氏が演説、ワクチン接種者は計画通り「休暇過ごせる」 オミクロン株急拡大でも

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ホワイトハウスで演説するバイデン大統領=21日/Patrick Semansky/AP

ホワイトハウスで演説するバイデン大統領=21日/Patrick Semansky/AP

(CNN) バイデン米大統領は21日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を受けた演説を行い、ワクチン接種済みの米国民は重症化の心配をせず、計画通り休暇を過ごすことができると安心させようと試みた。感染者の急増に対応するため、家庭用検査キットの購入などの新施策も打ち出した。

ホワイトハウスで演説したバイデン氏は「家族や友人と安全に休暇を祝えるかどうか疑問に思っている米国民がいることは承知している」と前置きしたうえで、「もしあなたや一緒に祝う人がワクチンを接種済みなら、特に追加接種を受けているなら、答えはイエスだ」と強調した。

クリスマス直前に行われた演説は、新型コロナ禍に改めて焦点を置くバイデン氏の姿勢を映すものとなった。米国では症例数の急増に不安が高まっており、感染拡大を抑える新たな制限措置が必要か懸念する声も出ている。

バイデン氏は演説中、現在の状況は米国でコロナの猛威が本格化した昨年3月とは異なると繰り返し強調。「2020年3月に逆戻りするのかと問う声もあるが、答えは絶対にノーだ」と述べた。

ワクチン接種済みの国民に対しては、適切な予防措置を取れば年末年始の休暇を安心して祝うことが語りかける一方、ワクチン接種を拒んでいる数千万人に対しては、体調悪化や入院の高いリスクがあると警告した。

トランプ前大統領が追加接種を受けたと明らかにしたことにも触れ、「トランプ氏と私が同意できる数少ない点の一つかもしれない」と言及した。追加接種を受けた人は高い防御効果が得られるとして、国民に接種を呼び掛けた。

また冬季の感染者急増に備え、家庭用の迅速検査キット5億個の購入も発表した。ホワイトハウスによると、5億個は来月に入手可能となり国民に郵送される見通し。

ホワイトハウスのサキ報道官は、検査キットは全家庭に配るものではなく、検査を希望する家庭に対しその機会を提供するものだと説明した。

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