ブリンケン米国務長官が仏で会談、関係修復図る テレビ出演で緊張露呈も

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経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会で発言する米国のブリンケン国務長官=5日、フランス・パリ/Patrick Semansky/AP

経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会で発言する米国のブリンケン国務長官=5日、フランス・パリ/Patrick Semansky/AP

(CNN) ブリンケン米国務長官は5日、パリでフランスのルドリアン外相やマクロン大統領と会談した。米英豪による新安全保障パートナーシップの発足で悪化した米仏関係の修復を図ったが、テレビインタビュー中に両国の緊張が表面化する場面もあった。

国務省高官は一連の会談を「非常に生産的」で前向きだったと評したものの、米仏両国は今回、関係修復にはまだやるべきことが残っているとの認識で一致した。

新パートナーシップや米政権の対仏姿勢をめぐる苦々しい思いが顔をのぞかせたのは、ブリンケン氏がフランス2テレビに出演した時のことだ。インタビュアーを務めた記者はフランス側の怒りや不可解な思い、裏切られたという感覚に言及すると、続けて個人的な感情をぶつけた。

「特に政権交代、そして特にあなたにはもっと期待していた」とこの記者は吐露し、「あなたはフランス語を話せる親仏派だ。我々はもっと良い対話を期待していた」となじった。

終始フランス語でインタビューに応じたブリンケン氏は、裏切られたという気持ちに理解を示し、「意思疎通の点でもっとできた可能性はあるし、もっとすべきだった」と発言。さらに「我々は時に、米仏間のような重要で深い関係を当然視してしまう傾向がある」と認めた。

前出の国務省高官は、関係修復に関しては今回の訪問で「終わりではまったくなく、まだ初期段階にある」と指摘している。

5日の会談では米仏による新たな取り組みの発表はなかった。今回の目標は、今月予定されるバイデン氏とマクロン氏の首脳会談を前に、米仏が共同歩調を取れる分野を定義しておくことにあったという。

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