男子高校生の長髪禁止は「差別」の訴え、司法省が原告を支持 米

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長髪を禁止する規則は差別だとする訴えについて、米司法省が原告側の支持を表明した/VALERIE MACON/AFP/Getty Images

長髪を禁止する規則は差別だとする訴えについて、米司法省が原告側の支持を表明した/VALERIE MACON/AFP/Getty Images

(CNN) 黒人の男子高校生に長髪を認めない規則は差別だとして、生徒2人の親が米テキサス州の学校区を相手取って起こした訴訟で、司法省が原告側への支持を表明した。

2人の生徒は「ロックス」と呼ばれる房状の髪を長く伸ばしていたが、学校区は「髪を下した時に、まゆより下あるいは耳たぶより下まで伸ばしてはいけない」という服装規定に基づき、2人に「髪を切らなければ授業に出席させない」と言い渡した。

2人は黒人としてのアイデンティティーと文化を主張するためにロックスを伸ばしていたとされる。親たちは昨年1月に規定の適用対象外とするよう学校区に願い出たが却下されたため、2人が男子だけを対象とした規定によって差別を受けているとして、テキサス州南部地区の連邦地裁に訴訟を起こした。

司法省はこの学校区について、2017年に先住民の男子生徒が長髪を禁止された件でも調べを進めてきた。長髪禁止の規定に対しては性別や人種に基づいた差別にかかわるとの見解を示し、法的な有効性を認めていない。

生徒2人のうち1人は約20キロ離れた別の学校区へ転出し、すでに卒業した。もう1人は、裁判所が元の学校区に髪型の規定の差し止めを命じた後、同学校区に戻った。学校区側は先月、訴えを却下するよう裁判所に申し立てている。

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