米国の平均余命が1歳超縮む、コロナ流行期に 人種間で大きな差

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空軍隊員の看護師がカリフォルニア州トーランスの臨時診療所で新型コロナ患者に対応=1月21日/Mario Tama/Getty Images

空軍隊員の看護師がカリフォルニア州トーランスの臨時診療所で新型コロナ患者に対応=1月21日/Mario Tama/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で、多くの人々の命が失われたことにより、米国における平均余命に影響が及んだことを明らかにした2つの新研究が発表された。

24日付の医学専門誌「JAMAネットワークオープン」に掲載された研究によると、2020年の新型コロナによる死者数が、米国の平均余命が1年超も縮小したことと関連している。白人に比べてヒスパニック系の人々は3倍、黒人は2倍の年数縮小したという。

南カリフォルニア大学のジェロントロジー(老年学)研究機関に所属するテレサ・アンドラスフェイ氏、およびプリンストン大学で人口統計学の教授を務めるノリーン・ゴールドマン氏による推計では、全体としては20年の平均余命が78.74歳から1.31年減って、77.43歳に縮小した。

また2人は、ヒスパニック系の平均余命が3.03年、黒人が1.9年、白人が0.94年縮小したと推計している。

この数字は、昨年10月に行った予測を更新したもので、その際には平均余命が米国の人口全体で1.13年縮小すると推計。ヒスパニック系は3.05年、黒人は2.10年、白人は0.68年の縮小を予測していた。

今回の論文で2人は、「黒人の平均余命におけるこの変化は予測よりも小さなものだったとはいえ、白人の数字よりもはるかに大きいままとなっている」と指摘。

「(予測値との)差異は、感染流行地の地理的変化が部分的に関わっている可能性がある。われわれが10月に予測して以来、大きな白人人口を抱える中西部および山岳部の州で新型コロナの感染者数および死者数の急増がみられたからだ」と説明した。

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