米CDC、「懸念すべき変異株」に米カリフォルニア州の2種類

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米カリフォルニア州で見つかった新型コロナウイルスの変異株2種類が「懸念すべき変異株(VOC)」に認定された/Patrick T. Fallon/AFP via Getty Images

米カリフォルニア州で見つかった新型コロナウイルスの変異株2種類が「懸念すべき変異株(VOC)」に認定された/Patrick T. Fallon/AFP via Getty Images

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)はカリフォルニア州で見つかった新型コロナウイルスの変異株2種類を、「懸念すべき変異株(VOC)」と正式に認定した。

VOCは広く流行している重要な変異株のうち、特に感染力が強い、重篤な症状を引き起こすなどの特徴がある場合に認定される。

初期研究によると、カリフォルニア州で見つかった「B.1.427」と「B.1.429」は従来の株に比べ、感染力が約20%強いとみられる。

また保健当局者らによれば、一部の治療薬の効果が低下する恐れがある。こうした懸念から、米厚生省は最近、米イーライリリーの抗体治療薬「バムラニビマブ」について、変異株が広がっているカリフォルニア、ネバダ、アリゾナ各州への出荷を停止した。

ただし当局者らによると、抗体治療薬の中でも2種類の抗体を組み合わせたイーライリリーや米リジェネロン・ファーマシューティカルズの「抗体カクテル」は変異株にも有効な可能性があり、停止の対象になっていない。

現時点でワクチンが無効になるとは考えられていない。実験室での試験では、接種を受けた人の抗体による中和作用が従来株より効きにくいとの結果が出ているものの、依然として感染や重症化を防ぐ効果は期待できる可能性がある。

ワクチンの効果が大きく下がる変異株は、米政府が設けた基準で最大の脅威を示すレベルに分類されるが、今のところこのレベルに該当する新型ウイルスの変異株は現れていない。

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