コロナ死者急増で葬儀出来ず遺体を冷凍保存、米最大の墓地

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カリフォルニア州にある北米最大級の墓地。コロナ禍で需要が急増し対応に苦慮している/Mike Blake/Reuters

カリフォルニア州にある北米最大級の墓地。コロナ禍で需要が急増し対応に苦慮している/Mike Blake/Reuters

(CNN) カリフォルニア州南部にある米国最大の墓地の運営元は30日までに、新型コロナウイルスによる犠牲者の急増を受け、葬儀を望む遺族の意向に即座に応じられず、遺体を冷凍保存する事態になっていることを明らかにした。

この墓地は、ロサンゼルス東部に位置し、広さ約5.6平方キロ、8区画の墓地を擁する「ローズヒル・メモリアルパーク・モーチュアリー」。昨年11月の感謝祭以降のコロナ死者の増加で、遺族の葬儀待ちの期間は約1カ月になっている状態だという。

通常の時期なら葬儀までの待機期間は1週間となっている。遺体安置室はもう収容出来ない状況になっており、同墓地はコロナ禍で遺体を冷凍保存する新たな対応を講じざるを得なかったという。

「ローズヒル・メモリアルパーク・モーチュアリー」で使用されている保冷車/Mike Blake/Reuters
「ローズヒル・メモリアルパーク・モーチュアリー」で使用されている保冷車/Mike Blake/Reuters

ロサンゼルス郡の公衆衛生当局は屋内での葬儀の営みを禁じている。このため墓地では屋外にテントを設けて弔問などを受け付け、葬儀も実施している。葬儀のライブ配信も提供。葬儀に関する規制の解除を待ちたい遺族がいた場合は遺体を暫定的に埋葬する処置も行っているという。

死去した人物の遺族は末期の状態になっても病院による訪問規制があるため最期を看取(みと)れない場合が多くある。ただ、同墓地の幹部によると、遺族は、葬儀まで長期間の待機が必要なことに強い理解を示しているという。

墓地の従業員は750人。葬儀の需要が大きいだけに従業員の負担も厳しくなっており、特別手当の支給などを含む対応策も迫られている。

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