米フロリダ州南部、「イグアナが降る」シーズン到来

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米国立気象局が「イグアナが降るかもしれない」と予想/Joe Raedle/Getty Images

米国立気象局が「イグアナが降るかもしれない」と予想/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 米国立気象局のフロリダ州マイアミ支部が、クリスマスにかけての天気予報の中で、イグアナが降るかもしれないと予想した。

気象局のツイッターによると、フロリダ州南部の気温は25日から週末にかけ、4度から氷点下1度程度にまで下がる見通し。ここまで寒くなると、イグアナが突然木から落ちてくる可能性があるという。

イグアナは体温の調節ができないため寒さに弱く、気温がおよそ7度以下になると体が眠った状態になる。そうなると死んだように見えるが、呼吸はしていて重要な身体機能も維持されている。

イグアナは樹上で寝る習慣があるので、突然降ってくるイグアナが木の下を歩く人や車を驚かせることもある。イグアナの成体は体長150センチ、体重9キロにも達することから、通行人が危険にさらされる可能性もある。

イグアナは、4度前後の気温が8時間以上続くと死の危険にさらされる。特に小さな個体にとっては危険が大きい。

マイアミ動物園のロン・マギル氏は、「イグアナが眠った状態に入る気温は体の大きさによって大きな差がある」「一般的に、大きなイグアナほど寒さに長期間耐えられる」と解説する。

同氏によると、フロリダ州南部では深い穴を掘って寒さから身を守るようになったイグアナも多いという。イグアナはまた、比較的気温が高い水辺付近を生息地とする傾向があり、これも短期間の寒波を生き延びる助けになっている。

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