バイデン氏がワクチン接種、テレビで生中継 安全性を強調
(CNN) バイデン次期米大統領は21日午後、地元デラウェア州で新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。この様子をテレビ生中継で公開し、安全性を強調した。
バイデン氏はデラウェア州ニューアークの病院で、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの1回目の接種を完了した。
ファイザーのワクチンが95%の有効率に達するためには数週間間隔で2回の接種を受ける必要がある。政権移行チームは、バイデン氏が2回目の接種を受ける時期について詳細を明らかにしていない。
同氏は接種後、ワクチンの開発や配布にかかわった人々、前線の医療従事者らに感謝の言葉を贈り、トランプ政権のワクチン開発支援策「ワープスピード作戦」による成果もあると述べた。
国民に向けて「何も心配はない」と接種を呼び掛ける一方、ワクチン供給は始まったばかりで今後の道のりは長いとも指摘。マスク着用や対人距離の確保を心掛け、クリスマス期間中の移動をできる限り控えるよう改めて訴えた。
ジル夫人もこの日、バイデン氏の前に同じ病院で接種を受けた。
政権移行チームの報道担当者によると、ハリス次期副大統領と夫のダグラス・エムホフ氏は来週、1回目の接種を受ける。頭痛や発熱などの副反応が出た場合もそのタイミングがバイデン夫妻と重ならないよう、時間差を設けているという。
現政権のペンス副大統領夫妻とアダムス医務総監も先週、カメラの前でワクチン接種を受けた。トランプ大統領はホワイトハウスの医師団から勧告されるまで受ける予定はないとされる。